Bandicutで使えるハードウェアアクセラレーションについて

Bandicutで使えるハードウェアアクセラレーション

Bandicutは、GPUを活用したハードウェアアクセラレーションに対応しています。
従来の動画変換(エンコード)に加えて、Bandicut 4.2.0から動画再生(デコード)時にもGPU支援が利用できるようになりました。
このページでは、エンコーダーとデコーダーの違いや、GPUごとの対応状況を説明します。

ハードウェアアクセラレーションとは?

ハードウェアアクセラレーションは、動画処理をCPUだけでなくGPUで分担することにより、高速化PC負荷の軽減を実現する技術です。
Bandicutでは以下の2種類のハードウェアアクセラレーションが利用できます。

  • ハードウェアエンコーダー(動画変換時)
  • ハードウェアデコーダー(動画再生時)

ハードウェアエンコーダーとハードウェアデコーダーの違いと対応状況

ハードウェアエンコーダーとハードウェアデコーダーの違い
  ハードウェアエンコーダー
(HW Encoder)
ハードウェアデコーダー
(HW Decoder)
役割 動画を出力(変換)する際にGPUを使用して処理を高速化する機能 Bandicut内で動画をプレビュー再生する際にGPUを使用して再生や編集をスムーズにする機能
主なメリット
  • 変換スピードが向上し、時間を短縮できる
  • CPU負荷を軽減し、PCの動作を安定化
  • 4Kの高解像度動画でも効率的に出力可能
  • プレビュー再生時のカクつきを軽減
  • CPU負荷を抑えて高解像度動画を扱える
  • HEVCやAV1など重い動画フォーマットもスムーズに再生
使用例 H.264やHEVC形式の動画を高速に書き出す場合に有効 4K HEVC動画を編集時に快適にプレビュー再生

ハードウェアアクセラレーションの設定

BandicutでGPUのハードウェアアクセラレーション機能を使う場合、ハードウェアデコーダーは[オプション]画面での設定、ハードウェアエンコーダーは変換モードの[詳細設定]が必要です。どちらもリストに使用可能なオプションが表示されるので、その中から選択して使用します。
グラフィックドライバーが古い場合は正常に動作しない場合がありますので、ドライバーを最新バージョンにアップデートしてから利用することをおすすめします。

ハードウェアデコーダーの使い方

Bandicutでは、NVIDIA、Intelグラフィックカードのハードウェアデコーダーに対応しています。グラフィックカードのGPUを使うことで、システムへの負荷を軽減し、プレビュー再生がなめらかにできます。
Bandicutでハードウェアデコーダーを使って再生する


ハードウェアエンコーダーの使い方

Bandicutの変換モードでは、NVIDIA、Intel、AMDグラフィックカードのハードウェアエンコーダーに対応しています。グラフィックカードのGPUを使うことで、システムへの負荷を軽減し、圧縮率が非常に高い設定で、画質の劣化をおさえて効率的に動画を編集し、保存することができます。
BandicutでNVIDIA NVENCのエンコーダーを使用する

  • Intel® Quick Sync Video、AMD® VCE、NVIDIA® NVENCのH.264エンコーダーはシステムの負荷を減らしながら、高画質・高圧縮・高速で動画を編集できます。
  • ハードウェアエンコーダーが使えないWindows Vistaなどを含むすべての環境でH.264ソフトウェアエンコーダーが利用できます。
  • Bandicut最新版(3.8.0以降)では、AV1対応のIntelとAMDグラフィックボードが搭載されたPCでAV1エンコーダーを選択して動画を編集できます。»最新版を今すぐダウンロード
»NVIDIA® NVENCハードウェアアクセラレーションの使い方を詳しく見る
»Intel® Quick Sync Videoハードウェアアクセラレーションの使い方を詳しく見る
»AMD® VCEハードウェアアクセラレーションの使い方を詳しく見る


Bandicutで使用可能なハードウェアアクセラレーション

グラフィックカード ハードウェアデコーダー対応 ハードウェアエンコーダー対応
NVIDIA NVDEC/NVENC H.264
HEVC(H.265)
※現在AV1デコーダーは未対応
H.264
HEVC(H.265)
※現在AV1エンコーダーは未対応
Intel Quick Sync Video H.264
HEVC(H.265)
AV1
H.264
HEVC(H.265)
AV1
ハードウェアアクセラレーション AMD VCE / VCN / APP ※現在ハードウェアデコーダーは未対応 H.264
HEVC(H.265)
AV1
  • プレビュー(再生)がカクつく場合は、ハードウェアデコーダーを別のデコーダーに変更してみてください。
  • 変換速度が遅い場合は、ハードウェアエンコーダーを別のエンコーダーに変更してみてください。
  • Intel CPUなど、CPU内蔵GPUの場合、NVIDIAやAMDより処理速度が遅くなることがあります。

ハードウェアアクセラレーションに関するよくある質問(FAQ)

高速モードとハードウェアアクセラレーションエンコーダーでは、どちらが速いですか?

[高速モード]は動画の再エンコード処理を行わないため、ハードウェアアクセラレーションエンコーダーよりも圧倒的に高速です。

高速モードとハードウェアエンコーダーでは、どちらの画質が良いですか?

[高速モード]は元の映像をそのまま保持し、再変換を行わないため、ハードウェアアクセラレーションエンコーダーよりも画質が優れています。

NVIDIA、Intel、AMDではどれが一番おすすめですか?

出力速度重視の場合: 高速モード > NVIDIA > AMD > Intel > H.264(CPU)
画質と安定性重視の場合: 高速モード > NVIDIA > Intel > AMD > H.264(CPU)

AV1、HEVC(H.265)、H.264 ではどのコーデックが良いですか?

圧縮効率が最も高いのは AV1、次に HEVC(H.265)、最後に H.264 となります。 AV1 は同じ画質でファイルサイズを大幅に削減できますが、再生互換性の面では、最も広く使われている H.264 が最も優れています。

ハードウェアエンコーダーとH.264(CPU)では、どちらの画質が良いですか?

GPUを使用するハードウェアエンコーダーは、CPUエンコード方式に比べて処理速度が大幅に向上しますが、出力される映像の画質に違いはありません。

H.264、HEVC、AV1 のデコーダー/エンコーダーが表示されません。

お使いのグラフィックカードが該当コーデックに対応しているかをご確認ください。 対応モデルであるにもかかわらずメニューに表示されない場合は、各メーカー公式サイト(NVIDIAIntelAMD)から最新のグラフィックドライバーをインストールし、その後PCを再起動してください。
それでも解決しない場合は、Bandicut 2025またはBandicut 2024の最新版をインストールしてから再度ご確認ください。
・Bandicut 2025最新版:https://www.bandicam.jp/bandicut-video-cutter/download/
・Bandicut 2024最新版:https://dl.bandicam.com/bdcutsetup-2024.exe

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